「アイガモ家族」を読んで

玉造町立手賀小学校5年 

小長谷祥陽

ぼくはこの本を読んで、主人公の古野隆雄さんは、有機農業をめざして、田畑をやっている時に、170アールまかされて、草ぬきだけでつかれてしまうので、考えついたのが、アイガモ農法だとわかりました。

古野さんの家族は、10人家族です。子供は、5人います。兄弟が5人もいるとは、ぼくとは大ちがいです。ぼくは、一人っ子なので弟がいれば、いろいろなことを教えることができたり、兄がいれば教わることができるので兄弟がほしいです。それに、兄弟げんかをしてけんかが強くなるなと思ったりもします。

古野さんの家では、朝になると田んぼの子ガモのエサやり、小屋にいる親ガモのエサやり、鶏のエサやりがあります。ぼくは、カモと鶏のエサやりをやることがあります。末っ子の明日香ちゃんは、自分の兄弟がそれぞれの仕事をがんばっているのを見ているうちに、じっとしていられなくなり、自分も何かやらせてと言いました。それで、生まれたばかりのカモのヒナに水をやるのが明日香ちゃんの仕事になりました。ぼくは、明日香ちゃんは、その時うれしかったと思います。なぜかというと家族の中でやっと自分の役わりが見つかったからです。ぼくも初めて仕事を手伝った時は、お父さんがやっていることと同じことができてうれしかったです。明日香ちゃんは、始めは片手だけしか使えませんでしたが、なれてくると両手を使ってヒナに水をやることができるようになりました。

これが古野さんの家で、朝、子供たちがやる仕事です。子どもたちは、毎日のカモや鶏の世話だけでなく、休みの日でもよく手伝います。田んぼにカモを放す前にネットをまわりにはりますが、ネットはりの時は、長男の隆太郎君と次男の泰次郎君が、二人で協力して親がいなくてもできます。ネットはりが終わるとカモを放します。ぼくの家では、カモを放す前にカラスよけとして糸を田んぼの上にはります。糸がないとカラスがヒナをさらっていってしまいます。糸があれば、カラスが来ても羽が引っかかって動けなくなります。けれども古野さんは糸をはらずにロケット花火でおどかすそうです。ロケット花火でおどかさなくても、糸をはればだいじょうぶなのにと思いました。

隆太郎君が中学生になった時、10アールの田んぼをまかされました。その時は、小学6年生だった泰次郎君もいっしょにやりました。この時、大人と同じように田植機で田植えをしたり、コンバインで実った米を集めたとお父さんが話してくれました。子どもなのに大人と同じように機械を使えるのは、すごいと思いました。ぼくも今年の春、ミニパワーシャベルを使って田んぼにあなをほる手伝いをしました。とてもおもしろかったです。

ぼくも大きくなったら、農家になって、アイガモを田んぼに放してお米を作りたいです。